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バキュームドアロック修理 [300SEL6.3 インテリア]

この時代の集中ドアロックは、エンジンを始動して発生した負圧をバキュームタンクに溜める(変な表現ですね)。
この負圧で集中ドアロックを動かす仕組みになっています。

どこかに漏れがあって負圧が逃げると、集中ドアロックが動かなくなります。
運転席、助手席、トランクは機械的にもロックが解除できるのでドアの開閉には困りません。
前ドアを開けてから、リアのロックノブを引けば、後席のロックも解除できます。
リークが軽症ならばエンジンを掛ければ連動します。

さて、うちの個体では、ジワジワとエアを吸ってしまい、数時間で集中ロックが効かなくなります。
おそらくは、お約束、どこかのロックユニットのダイアフラムが破れ始めているのでしょう。

調べると、後年のW116/W123のダイアフラムは社外品でゴム部分だけを買うとこができます。
通常はASSY供給で2万円近い値段です。
ゴム部品だけだと2000円くらいでしょうか。
しかしこの部品は108/109などに使える型ではありません。

手元に部品として4つある各所のロックユニットですが、3つは破れていて
そのうち2つは完全に破断して全体の3/4くらいがパックリとクチを開けています。
1つはかろうじて正常動作するも、破れる寸前というところでしょうか。

破れるのは上側のダイアフラム(ロック時に機能)だけ、金属板との境目から破断しています。
下側(アンロック時に機能)が破れているものは1つもありません。

ダメ元でまずは故障部品を修理してみることにしました。
新品を購入すると恐ろしい価格になるはずです。
修理にはエアインレット用ブーツの修理でも使ったゴム系接着剤、スーパーXブラック
と補強用の布に、シリコンシーラ。
過去の経験上、シリコンシーラや接着剤だけの補修では、応急処置。
短期間での再破断は必須、ですので布貼りで補強すれば...。
布はゴムが染み渡ってゴムと一体化し薄くてほんの少し伸び縮みする強い布で。

1.ゴム系の接着剤で破れ部分を接着、30分半乾燥。
LockVacuum01.jpg
2.Yシャツの切れ端的布を同接着剤で貼り付け補強、2時間半乾燥。
LockVacuum02.jpg
3.ユニットを分解して裏側からもシリコンシーラを塗布、24時間完全乾燥。
LockVacuum03.jpg
4.組み立て、バキューム試験。

ただいま、行程「3」の完全乾燥中です。
24時間経過後にマイティーバックで引いてみましょう。

あぁ、肝心の車側のどこに不具合があるか検証していません。
#トランクとFUELリッド、負圧タンクの3箇所は検査済みで正常でした。
運転席側の3叉分岐部品(116.800.04.73)だと新品を用意しなければなりません。
感覚的には左後ドアが怪しいんですよね、ちょっと動きがワンテンポ遅れるから。
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津田 克仁

こんにちは、初めまして。
福岡から質問させて下さい。
w111を所有しているのですが、ドアロックがキーと一緒に共周りしてしまいます。
中のツメが折れているのだと思いますが、リペアできるのかご存じありませんか?

by 津田 克仁 (2024-02-17 10:34) 

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